書籍詳細

書籍のレビュー・概要

毀誉褒貶を伴いながら存在感を発揮し続ける精神分析。その核心を追い求め、精神分析を仕切り直そうとしたジャック・ラカン。難解で知られるその理論を、フロイトが拠り所とした五大症例――ドラ、鼠男、ハンス、シュレーバー、狼男――との向き合い方に着目し読み解く本書は、かつてないラカン入門書となるだろう。

ジャック・ラカン

Takumi ブックス

ジャック・ラカン

フロイトへの回帰

著者・関係者
松本 卓也 著
カテゴリ
岩波新書
体裁
新書・286頁
ISBN
9784004320975

価格:1,166 円

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著者略歴

  • 松本卓也(まつもと・たくや) 1983年生まれ.高知大学医学部医学科卒.自治医科大学大学院医学研究科修了,博士(医学). 現在―京都大学大学院人間・環境学研究科准教授 専攻―精神病理学 著書―『斜め論――空間の病理学』(筑摩書房),『享楽社会論――現代ラカン派の展開』(人文書院),『創造と狂気の歴史――プラトンからドゥルーズまで』(講談社),『心の病気ってなんだろう?』(平凡社),『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』(増補新版,青土社),ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト――ラカン派精神分析と政治理論』(共訳,岩波書店)など

目次

  1. はじめに 第一章 転移と弁証法――症例ドラ 1 症例ドラ 2 フロイトとヒステリー 3 弁証法的反転 第二章 神話と構造――症例鼠男 1 症例鼠男 2 フロイトと強迫神経症 3 レヴィ=ストロースを読むラカン 4 弁証法から構造へ 5 象徴界、想像界、現実界 第三章 「エディプス」の構造論――症例ハンス 1 症例ハンス 2 フロイトと恐怖症 3 ラカン『対象関係』 第四章 〈父の名〉の排除――症例シュレーバー 1 症例シュレーバー 2 フロイトの精神病論 3 ラカン『精神病』 4 〈父の名〉の排除 第五章 現実界と幻想――症例狼男 1 症例狼男 2 フロイトと原光景 3 ブランスウィックの介入 4 「フロイトに責任がある」 5 幻想の横断に向けて おわりに 用語解説 主要参考文献

本文紹介

難解で知られる精神分析家ジャック・ラカンの思想を、「フロイトの五大症例」との向き合い方から読み解く、かつてない入門書。

抜粋:毀誉褒貶を伴いながら存在感を発揮し続ける精神分析。その核心を追い求め、精神分析を仕切り直そうとしたジャック・ラカン。難解で知られるその理論を、フロイトが拠り所とした五大症例――ドラ、鼠男、ハンス、シュレーバー、狼男――との向き合い方に着目し読み解く本書は、かつてないラカン入門書となるだろう。